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東電、11年に遮水壁設置先送り~馬淵議員

2013年9月18日 16:01
東電、11年に遮水壁設置先送り~馬淵議員

 福島第一原発の汚染水問題で、東京電力が汚染水漏れを防ぐ遮水壁の設置計画を立てていたものの、多額の費用がかかることを懸念し、先送りしていたことが明らかになった。

 これは民主党の馬淵議員が18日朝、同党の福島第一原発対策本部会議で明らかにしたもので、馬淵議員は原発事故担当の首相補佐官を務めていた。馬淵議員によると、事故から3か月後の2011年6月、東京電力は約1000億円の費用をかけて遮水壁を設置する計画を立て、記者発表する予定だったという。

 ところが、東京電力側から当時の海江田経産相に対し、「遮水壁設置のため、新たに1000億円の債務が加算されると資本市場に混乱を招く」などと申し入れがあり、記者発表が見送られたという。馬淵議員らはこの時、遮水壁の計画は「遅滞なく進める」確認を東京電力側からとったとしている。

 馬淵議員「武藤副社長(当時)からは、遮水壁は遅滞なく進めますと確認をとりました」

 一方、18日の会合に出席していた東京電力の担当者は「事実関係の確認をしている」と述べるにとどまった。