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安倍首相、フィリピン・アキノ大統領と会談

2013年10月10日 4:55
安倍首相、フィリピン・アキノ大統領と会談

 ブルネイを訪問している安倍首相は9日、ASEAN(=東南アジア諸国連合)との首脳会議に出席し、日中が対立している沖縄・尖閣諸島の問題などについて説明した。

 安倍首相「私は就任以来、ASEANの国々を歴訪してまいりました。このブルネイで8か国目となります。これは日本のASEAN重視の証しにほかなりません」

 安倍首相は沖縄・尖閣諸島をめぐり、中国との間で緊張関係が続いていることについて、「毅然(きぜん)として冷静に対応している」と各国首脳に説明した。その上で、フィリピンなど一部の国が中国との間で南シナ海での領有権をめぐり、対立していることについて、「力による現状変更の動きを大変懸念している。日本とASEANの共通の課題として連携していきたい」と呼びかけた。ASEANとの連携を図ることで、尖閣諸島も含め、中国の挑発的な行動をけん制する狙いがあるとみられる。

 その後、フィリピンのアキノ大統領との首脳会談でも「紛争は国際法に基づいて、平和的に解決されるべき」との考えで一致した。

 安倍首相は10日、中国や韓国の首脳も出席する国際会議で、改めて自らの考えを述べることにしている。