×

日朝政府間協議 継続協議で一致

2014年4月1日 8:33
日朝政府間協議 継続協議で一致

 中国・北京で開かれていた日本と北朝鮮の政府間協議が先月31日に終了し、拉致問題を含む政府間協議を継続していくことで一致した。

 協議の中で日本側は、北朝鮮に対し、横田めぐみさんを含む拉致被害者の再調査などを求めた。

 外務省・伊原アジア大洋州局長「拉致致問題については、これまでの協議での議論をふまえつつ、日本側の基本的な考え方について問題提起を行った。(拉致の再調査を)議論することを拒絶するというふうな対応ではなかった」

 北朝鮮側から具体的な進展は引き出せなかったものの、協議の継続では一致し、一歩前進した形。

 また、日本政府関係者によると北朝鮮側からは制裁措置について問題提起があったということで、日本側に一部解除を求めたものとみられる。さらに朝鮮総連本部ビルの競売問題について強い懸念の表明もあり、今後の駆け引き材料にする思惑もうかがえる。

 一方、北朝鮮が弾道ミサイルの発射や新たな形態の核実験も排除しない、との声明を出したことについて、日本側は自制するよう求めたが、北朝鮮側は主張を取り下げなかった。

 ミサイル問題で北朝鮮に抗議しながら拉致問題で具体的な進展を図る、日本政府は今後も難しい交渉を迫られることになる。