アメリカのオバマ大統領が２３日夜、来日する。２４日の安倍首相との首脳会談では、中国の存在も念頭に「日米同盟の強化」などを確認する。

　アメリカの大統領が国賓として来日するのは１８年ぶりのことで、オバマ大統領は２３日夜に来日した後、安倍首相と都内のすし店で夕食を共にする予定。２４日は、皇居での歓迎行事などに続き、安倍首相との首脳会談に臨む。会談で安倍首相は、自らの靖国神社参拝でぎくしゃくしたアメリカとの関係を立て直し、アジア太平洋地域の平和と安定に向け「日米同盟の強化」を確認することにしている。

　また、海洋進出を進める中国やウクライナへの関与を強めるロシアを念頭に、「力による現状変更は認めない」との方針を確認したい考え。

　一方で、ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）をめぐる日米協議は依然として難航しており、首脳会談でどこまで歩み寄れるかが注目される。