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兵庫県議、年195回…謎の出張で号泣会見

2014年7月2日 16:54
兵庫県議、年195回…謎の出張で号泣会見

 兵庫県議会の無所属・野々村竜太郎議員(47)が1日に行われた釈明会見で号泣した。

 「この世の中を、世の中を変えたい!その一心で、一生懸命訴えて、縁もゆかりもない西宮市民の皆さまに選出されてやっと議員になったんです」

 野々村議員は昨年度、政治活動のための出張として政務活動費から交通費などを支出していたが、収支報告書には記載していなかった。政務活動費とは議員の調査研究などのために必要な経費として自治体が交付する補助金。使用した経費は一年分の詳細を収支報告書にまとめ、議長に提出する決まりとなっている。

 野々村議員「政務活動費の手引きに従った適正な内容になるというふうにお答えさせていただきます」

 「適正」だと冷静に話していた野々村議員だったが、具体的な訪問先や活動内容など記者から追及されると、「議員1人のわずかな力ではありますが、解決したいというふうに思っているからこそ、ご指摘の通り去年の4月からの1年間には195回行きました。301万円支出しました。日帰りでございました」と述べた。

 東京や兵庫県の城崎温泉などへ195回、日帰り出張し、約300万円を政務活動費から支出したという野々村議員。

 「ですから皆さんのご指摘を真摯(しんし)に受け止めて、議員という大きなカテゴリーに比べたら、私が…立候補して文字通り…命がけで…誰が投票しても一緒や、じゃあおれが立候補して、この世の中を…世の中を変えたいその一心で、本当に少子化問題、高齢者問題は…」

 しかし、肝心の疑惑については活動自体は事実だったとして謝罪はなかった。

 さらに、こんな発言も。

 野々村議員「もちろん政務調査費ものすごく大事ですけれども、議員という大きなくくりの中ではごくごく小さいものなんです。いち大人として何とか、折り合いをつけさせていただきたい。報道各位、記者の皆さまのご指摘は適正なものだというかたちで、真摯に理解して何とか訂正・返納ということを明言し、事務局と相談させていただきたい。皆さまのご指摘を県民の皆さまのご指摘と受け止めて…ご指摘と受け止めて…誠に感情的になって申し訳ございませんでした」

 野々村議員は議会が不適切と判断すれば返納も視野に入れるとしている。