天野局長 イラン“軍事施設査察”で協議
イランの核問題で、交渉が大詰めを迎える中、IAEA(=国際原子力機関)の天野事務局長は、急きょテヘランを訪問し、合意の障害となっている軍事施設の査察問題でロウハニ大統領らと協議を行った。
核協議の最終合意に向けては、IAEAがイラン国内の軍事施設の査察をできるようになるかが焦点の一つ。天野氏は2日、ロウハニ大統領だけでなく、査察を拒んでいるイラン最高評議会の幹部とも、初めて直接話し合った。査察を受けいれるよう働きかけたものとみられる。
この会談について地元メディアは建設的で大まかな一致を見たとしているが具体的な合意には至らなかったとみられる。
一方、欧米などとイランの協議が行われているオーストリアには2日、中国の外相が初めて姿を見せ関係するすべての外相が現地入りした。しかし、個別の会談が行われただけで全員が出席する会合は開かれなかった。
フランスの外相は早くも一時帰国を決めており、7日の交渉期限までに合意に達するかは不透明。