イラン核協議 最終合意至らず期限延長
イランの核問題の解決を目指し、欧米など6か国とイランは交渉期限の24日、外相級に格上げして協議を行ったが、最終合意には至らず期限を来年6月末まで延長することを決めた。
イランの核問題をめぐる協議は、今年2月から断続的に行われてきた。しかし、核兵器の製造につながる恐れのあるウランの濃縮活動を制限したい欧米側と、これを拒否し、経済制裁の全面解除を求めるイランの溝は埋まらず、交渉期限を来年6月末まで延長し最終合意を目指すことで一致した。
協議終了後、アメリカのケリー国務長官は今後も厳しい交渉が続くとの見通しを示した。
米ケリー国務長官「この問題はとても複雑で、多くの難しい政治決断が必要だ」
またイランのザリフ外相は、「どんな合意においても、我々は本格的なウラン濃縮活動を行う」と述べ、強気の姿勢で交渉に臨んでいく考えを示した。
協議は来月初めに再開され、来年3月までには最終合意の大枠をまとめることにしている。