各党の代表質問始まる 衆議院本会議
安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が16日の衆議院本会議で始まった。格差拡大の事実を認めるかとただされた安倍首相は「国民の意識変化は確認されていない」と述べた。
民主党・岡田代表「総理は日本社会の格差が近年、拡大している事実を認めますか?」
安倍首相「個人の生活実感において、格差が許容できないほど拡大しているという、(国民の)意識変化は確認されていない」
また、岡田代表は集団的自衛権の行使を限定的に容認した去年の閣議決定に基づき、行使が容認されるのはどのような状況か、ただした。これに対し、安倍首相は中東から原油が輸送される経路にあたるホルムズ海峡に機雷が敷設されたケースをあげた。その上で「深刻なエネルギー危機が発生しうる。わが国が武力攻撃を受けた場合と同様の深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況にあたりうる」と説明した。
一方、維新の党・江田代表は、国会議員の歳費の3割カットなどを実現するよう迫った。
江田代表「衆参とも与党が圧倒的多数を占めているじゃありませんか。総理がおっしゃる通り『やるかやらないか』。行動あるのみなんですよ、やりませんか」
安倍首相「数で押し切るものではなく、各党会派で議論を進めていくべき課題」
また、維新の党が実現を目指す「大阪都構想」について、安倍首相は「住民投票において実施の意思が示された場合には、必要な手続きを粛々と進めていく」と述べた。