“任命責任”で野党追及「反省していない」
西川前農林水産相の辞任を受け、衆議院予算委員会で野党側は安倍首相の責任を厳しく追及した。
安倍首相は西川氏を大臣に任命した自らの責任は認めているが、野党側は「責任を果たしていない」と批判した。
民主党・馬淵澄夫議員「政治とカネの問題に真摯(しんし)に向き合って、それをどうただすか、それを示すのが本来の責任の果たし方なんです。わずか3年2か月の総理の任期の中で、7名もの大臣が『政治とカネ』で次々と辞任を繰り返している。そのたびごとに、あなたは繰り言を重ねている。『政治とカネ』の問題を全く反省していないからではないか、違いますか」
安倍首相「政治とカネというのは常に様々なご批判があります。そのたびごとにですね、しっかりと責任を果たしていく必要がある」
安倍首相はこのように述べた上で、「問題が指摘されたら与野党問わず、議員であれば説明責任を果たしていくということではないか」と述べ、国会議員が自ら説明責任を果たすべきと弁明した。
野党側は引き続き、政治とカネの問題などで徹底追及する方針。
民主党・安住国対委員長代理「西川大臣を辞任に追い込めたのは大きな成果であり、これを次につなげていくことが重要ではないかと思っている」
野党側は、26日に提出される西川氏が顧問を務めていた企業のリストなどをもとに、西川氏の献金問題を引き続きただしていく方針。さらに、民主党などは現在、別の複数の閣僚の政治資金についても調査を進めている。