「政治とカネ」を巡って、また新たな問題が浮上した。２７日の衆議院予算委員会の集中審議で野党側は「望月環境相と上川法相が、補助金を交付された企業から献金を受けていた」と追及した。

　民主党の後藤祐一議員は「政治資金規正法で禁じられている期間中に献金を受けており、辞任した西川前農水相と同じ構図である」と厳しく追及した。

　後藤議員「望月環境大臣が代表者である自由民主党静岡県第４選挙区支部は、鈴与株式会社から１４０万円の献金を受けています。西川前農水大臣と全く同じ構図です。違法献金です」

　望月環境相「指摘を受けるまで、鈴与がこのような補助金の交付決定を受けていることは承知しておりませんでした」

　望月環境相はまた、「指摘された補助金の一部は一般社団法人が交付の決定を行っており、国からの補助金にあたらない」と主張した。

　さらに、後藤議員が「上川法相も同じ企業から献金を受け取っていたと指摘した」のに対し、上川法相は「補助金をもらっていたことは全く承知していなかった」と述べ、今後、調査する考えを示した。

　一方、後藤議員は、西川前農水相が国から補助金を受けていた木材加工会社から顧問料を受け取っていたのに、国会議員に義務付けられている所得の報告をしていないことを指摘した。その上で、西川前農水相の参考人招致を求めた。