鳩山元首相は１０日、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部のクリミアを訪問した。菅官房長官は１１日、これを厳しく批判した。

　菅官房長官「総理まで経験した政治家として、あまりにも軽率で、これは極めて遺憾だと、厳しく批判したいと思います」

　菅官房長官はまた、「ロシアによるクリミアの編入は、力による現状変更で認めることはできない」と日本政府の立場を説明した。その上で鳩山氏に対し、「政府の立場に著しく反する」などと訪問の中止を働きかけてきたことを強調した。

　一方、民主党の枝野幹事長は鳩山氏の行動について「すでに民主党を離党して２年近くが過ぎており、一切関知するものでない」とコメントしている。その上で、「民主党も政府の立場を支持する。クリミアを訪問することは軽率とのそしりを免れない。中止すべきである」などとしている。