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老朽化 参院・清水谷議員宿舎を建て替えへ

2015年4月14日 22:06

 老朽化した参議院の清水谷議員宿舎をめぐり、対応を検討してきた参議院議院運営委員会のプロジェクトチームは14日、「このまま放置してはおけない」として、宿舎を建て替えることを決めた。

 清水谷宿舎は1969年に建てられ、現在の耐震基準を満たしていないほか、防災機能の不足も指摘されている。プロジェクトチームでは、これまで改修や建て替えについて検討してきたが、自民・民主・公明・共産の各党が「安全が一番であり、改修より建て替えの方が費用が安く抑えられる」と合意し、建て替えを決めた。また、国民の理解を得るため宿舎の規模は必要最小限にする方針も確認した。ただ、維新の党は、「まず議員定数の削減をやるべきだ」などと建て替えに反対した。

 今後は夏までに必要な調査を行い、その調査を踏まえて、建て替えの方式や、宿舎の規模について議論を進めるという。清水谷宿舎をめぐっては、2005年にいったん、隣接する国有地への移転計画がまとまったが、近隣住民らの反対により撤回された経緯がある。