参院選挙制度改革巡り 公明が改革求める
参議院の選挙制度改革を巡って、自民・公明両党の幹部が8日、会談した。
自民党が検討している2つの「合区」を含む10増10減案について、公明党は「一票の格差が大きいままだ」として、より踏み込んだ改革を求めた。自民党は4つの選挙区を2つに「合区」することを含め、定数を「10増10減」する案を軸に党内調整を進めている。自民党の溝手参院議員会長は8日、公明党の魚住参院会長に対し、この案を軸に党内調整していることを伝え、理解を求めた。
しかし、この案では一票の格差が3倍を超えることから、魚住会長は「一票の格差が大きいままだ」と指摘した上で、「もう一歩、努力してもらいたい」とより踏み込んだ改革を求めたという。
こうした中、参議院自民党の執行部は、8日も「合区」対象の議員を個別に呼んで説得にあたった。党内に反発が根強くある中、執行部は9日夕方に議員総会を開いて、方針を説明し一任をとりつけたい考え。