安倍首相は５日夕方、Ｇ７サミット（＝主要７か国首脳会議）に先立ってウクライナを訪問するため羽田空港を出発した。

　安倍首相「ウクライナ情勢の平和的解決に向けて、日本がしっかり貢献していくことを伝えたい」

　安倍首相は日本の首相として初めてウクライナを訪問し、ポロシェンコ大統領と会談する予定。会談では、ロシアによるウクライナのクリミア併合などを巡り、力による現状変更を認めないなど日本の立場を説明し、ウクライナの安定に日本が積極的に関与していく考えを伝える方針。

　また、７日にはドイツ南部のリゾート地、エルマウで開催されるＧ７サミットに出席する。ウクライナ情勢のほか、過激派組織「イスラム国」や地球温暖化への対応などについて議論される予定で、安倍首相は海洋進出を進める中国を念頭に、「法の支配」の重要性を強調したい考え。