クアッド首脳会合中、中露の爆撃機が防空識別圏を飛行
日米豪印4か国によるクアッド首脳会合が日本で開かれる中、ロシアと中国の爆撃機が一緒に日本の防空識別圏を飛行しました。
ロシア国防省は、中国軍と合同で、日本海と東シナ海でパトロール飛行を実施したと発表していて、その時のものとする映像を公開しました。
日本の防衛省も事態を把握していて、24日午前から午後にかけ、ロシア軍の爆撃機2機が中国軍の爆撃機2機とともに、日本海から東シナ海にかけて、日本の防空識別圏にも入り飛行したということです。
自衛隊が撮影した写真では、奥の1機がロシア軍の爆撃機、手前の2機が中国軍の爆撃機で、一緒に飛んでいるのがわかります。
その後、中国軍の爆撃機2機は別の2機と入れ替わり、沖縄本島と宮古島の間を抜け飛行したということです。
この間、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し監視しましたが、領空侵犯はなかったということです。
岸防衛相「日米豪印首脳会合が開催されている中でのこのような両国の戦略爆撃機による我が国近傍での軍事演習は、開催国たる我が国に対する示威行動を意図したものであります」
岸防衛相は、「中国が侵略国であるロシアとこのような行動に出ることは看過できない」などと強い言葉で非難しました。
政府は、ロシアと中国に外交ルートを通じ懸念を伝えたということです。