安保関連法案 きょう午後、衆院通過へ
集団的自衛権の限定的行使や自衛隊の世界規模での活動拡大を含む安全保障関連法案は16日午後、衆議院の本会議で採決される。野党5党は採決には加わらない方針。
注目の本会議は、16日午後1時から行われる。戦後日本の安全保障政策を大きく変える歴史的な法案は午後2時過ぎには採決され、与党などの賛成多数で可決、参議院に送られる運び。
法案は15日、衆議院の特別委員会で民主・共産両党が抗議する中、自民、公明の与党単独で採決され可決された。民主・維新など野党5党は16日、本会議での採決には加わらない。不信任決議案の連発といった引き延ばし戦術も行わないとしている。
民主党・高木国対委員長「与党単独で(法案を)採決するならば、憲政史上まれにみる大きな汚点だろう」
維新の党・柿沢幹事長「この段階で審議を打ち切って衆議院の本会議の採決を行うのは、極めて残念。不本意」
採決に先立つ討論では、民主党の岡田代表や維新の党の松野代表ら野党の党首が相次いで登壇し、法案への反対を訴える事にしている。
政府・与党は、今国会で法案を成立させる考えで、出来るだけ早く参議院での審議に入りたいとしている。