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安保攻防 内閣不信任決議案、否決の見通し

2015年9月18日 17:30
安保攻防 内閣不信任決議案、否決の見通し

 安全保障関連法案について、与党側は18日中に成立させる考えで、与野党双方が大詰めの攻防を続けている。国会では、野党5党が提出した安倍内閣に対する不信任決議案をめぐって衆議院の本会議が行われていて、いよいよ最終局面を迎える。

 内閣不信任案は、法案の成立阻止を図る野党にとって最後の切り札と言える。民主・維新・共産など野党5党は、安保関連法案について「国民の多数が反対しているが、安倍内閣は強引に押し通そうとしている。決して許されない暴挙であり、安倍内閣は一刻も早く退陣すべきだ」などとして提出したもの。

 しかし、不信任案は与党などの反対多数で否決される見通しで、その後、18日夜には法案を採決する参議院の本会議が開かれる運び。

 自民党の谷垣幹事長は、何としても18日中に成立させるとの強い決意を示した。谷垣幹事長は18日午後4時15分すぎ、「政治家として日本国の安全と平和を守るために何をすればいいのか。私たちの責任で結論を出していかねばならない」と述べた。

 集団的自衛権の限定的行使を可能にするという日本の安全保障政策を大きく転換する安全保障関連法案をめぐる攻防は、いよいよ最終局面を迎える。