安保関連法案 与野党の攻防“最終局面”に
安全保障関連法案について、与党側は18日中に参議院本会議で成立させる考えで、与野党の攻防は最終局面を迎えている。
民主党は法案の採決を何とか遅らせようと、議長への不信任決議案などを相次いで出したほか、午後には安倍内閣への不信任決議案を提出し、徹底抗戦の構え。
参議院本会議では18日午前、山崎参議院議長の不信任決議案が与党などの反対多数で否決された。民主党は、すでに参議院に安倍首相の問責決議案を提出しているが、午後にはこれも否決される見通し。
こうした中、民主党や維新の党など野党5党の党首らが会談し、午後、衆議院に安倍内閣への不信任決議案を提出する方針で一致した。
民主党・岡田代表「事態は非常に重大な局面に来ている。法案の成立を阻止するために、あらゆる努力を重ねる」
一方、自民党は18日朝の役員連絡会で18日中に法案を成立させる方針を改めて確認した。
谷垣幹事長「きょうでしっかり仕上げられるように、緊張感を持ってやっていきましょう」
国会周辺では雨が降る中、この日も法案に反対する人たちが集まり、「今すぐ廃案にすべきだ」などと声を上げている。
法案は18日夕方から夜にかけて採決される見通し。集団的自衛権の限定的行使を可能にするという、日本の安全保障政策を大きく転換する法案だが、攻防はいよいよ最終局面を迎えている。