安倍首相は、今月７日の内閣改造に向けた調整を本格化させている。新たに高市総務相、中谷防衛相、塩崎厚生労働相を留任させる意向であることがわかった。

　高市総務相は、来年１月から始まるマイナンバー制度を所管しており、留任は制度の運用開始に向けた準備などを考慮したものとみられる。また、安全保障関連法の施行に向け準備を進めている中谷防衛相と、いわゆる「残業代ゼロ」制度の導入を柱とする労働基準法改正案の成立を目指している塩崎厚生労働相も留任の方向。

　すでに菅官房長官、麻生財務相ら主要閣僚の留任も固まっており、閣僚の交代は１０人前後にとどまりそう。新設の「１億総活躍担当相」に誰を起用するかや、今は４人の女性閣僚を何人起用するかが焦点。