北朝鮮“衛星”打ち上げ失敗…松野長官「確認中」 政府関係者「次の行動は読めない」
北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射を受け、松野官房長官は24日、2回目の記者会見を行い、北朝鮮が「衛星の打ち上げを試みた可能性がある」と発表しました。一方、北朝鮮の国営メディアは、「軍事偵察衛星」の打ち上げ中に事故が発生したと発表し、打ち上げの失敗を認めました。
北朝鮮の国営メディアが「失敗した」としたことに対して、日本政府関係者からは「今回は、北朝鮮にとって失敗が許されない発射だったので、次の行動は読めない」などと話しています。
松野官房長官「北朝鮮は衛星の打ち上げを試みた可能性があるが分析中。(Q.失敗したという報道があるが?)報道は承知しているが確認中」
松野官房長官は先ほど、2回目の記者会見を行いました。
新たな情報として、今回の発射について「北朝鮮が衛星の打ち上げを試みた可能性がある」と述べました。一方で、北朝鮮メディアが「失敗」と発表したことについては、日本政府としての評価は避けました。
この、失敗に対する日本政府関係者のとらえ方をお伝えします。
北朝鮮が5月に軍事偵察衛星の発射に失敗した後、複数の政府関係者が「次の失敗は許されない。今回は国の威信をかけて発射準備をするだろう」と話していました。他の関係者からは「また衛星の打ち上げを失敗したら、目も当てられないだろう。技術者は命がけだろう」などとも話していました。
前回の発射からおよそ3か月での再発射でしたが、政府関係者は「十分な準備が整ったために短期間での再発射となったのだろう」と分析していました。それだけに、今回の発射が失敗したことは「まさか、また失敗か」などと驚きを持って受け止められています。
一方で、次の発射は10月としていますが、さらなる挑発行為に出てこないか警戒を強める考えです。