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野党が“任命責任”追及 首相は改めて陳謝

2016年2月2日 18:45
野党が“任命責任”追及 首相は改めて陳謝

 甘利前経済再生担当相の辞任を受けて、後任の石原経済再生担当相が2日、衆参両院の本会議で所信を述べた。野党側は、安倍首相に対して甘利前大臣の任命責任をただした。

 野党側は甘利前大臣の辞任で幕引きにはさせないとして引き続き追及していく考え。安倍首相は答弁の中で「国民の皆様に大変申し訳ない」と改めて陳謝した。

 民主・西村智奈美議員「引き続き甘利前大臣には説明責任があります。逃げは許されません。当然、安倍首相にも重たい任命責任があります。まさか『罠にはめられた大臣』とのレッテルを貼って逃れさせるようなことはしないんでしょうね」

 安倍首相「私が任命した閣僚が交代する事態を招いたことについては、国民の皆様に対して大変申し訳なく感じております」

 さらに安倍首相は「今後さらに緊張感を持って政権運営に当たっていく決意だ」と強調した。

 一方、民主党の西村議員が甘利前大臣の国会招致を求めたことに対しては「国会がお決めになることだ」と述べるにとどまった。

 また西村議員が「経済再生担当相を、軽率な言動を行ってきた石原大臣にどうして任せることになったのか」とただしたのに対して安倍首相は、「閣僚経験も豊富で、強い突破力を示した方だ。適材適所の人事を行った」と説明した。野党側は今後、後任となった石原経済再生担当相の手腕や発言も注視していく方針。