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民・共の選挙協力「極めてわかりにくい」

2016年4月4日 16:51
民・共の選挙協力「極めてわかりにくい」

 安倍首相が衆参ダブル選挙に踏み切るとの観測も出る中、自民党の茂木選対委員長は、4日の講演で民進党と共産党などが進める選挙協力について、衆参で対応が異なれば「極めてわかりにくい」とけん制した。

 自民党・茂木選対委員長「今回の参議院選は、自公我々与党対民共この野党の候補の対決になってくる。同じ選挙でも衆議院(選挙)は協力しない参議院(選挙)は協力する(なら)、これは極めて国民から見てもわかりにくいのではないかなと」

 夏の参議院選挙に向けては民進、共産、生活、社民の4党で候補者を一本化するなど選挙協力を進めているが、衆参ダブル選挙になった場合には、小選挙区で野党の候補者同士が戦う可能性があるため、協力関係にヒビが入るとの見方が出ている。茂木選対委員長の発言はこうした状況も念頭に野党側の動きを強くけん制したものとみられる。

 茂木選対委員長はまた参議院選挙について「重点選挙区は10くらいに絞られる」と述べ、全体の勝敗の鍵となる1人区で与党候補の勝利に向け全力を挙げる考えを強調した。