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G7外相会合が全日程終了「広島宣言」発表

2016年4月11日 16:47
G7外相会合が全日程終了「広島宣言」発表

 広島で行われていたG7(=主要7か国)外相会合は全ての日程を終え、11日午後、岸田外相が議長国として会見し、核軍縮に向けた「広島宣言」を発表した。

 岸田外相は会見で、今回の外相会合について、「率直な、白熱した、充実した議論ができた。歴史的な会合になった」と強調した。

 「(核兵器国と非核兵器国)双方の協力の具体的なあり方を国際社会に示すこと、このことは、しぼんでいる核兵器のない世界に向けた機運を再び盛り上げ、取り組みを再起動する上で、大変重要です」-岸田外相は広島宣言の意義についてこう述べた一方、オバマ大統領の広島訪問については、「発言を控えたい」と述べるにとどまった。

 会見に先立ち、昼前にはG7の外相らがそろって平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。原爆投下国・アメリカの現職閣僚が被爆地で犠牲者を追悼したのは初めて。その後、ケリー国務長官の提案で、一行は急きょ、予定にはなかった原爆ドームを訪問し、広島市の松井市長からの説明に耳を傾けた。

 ケリー国務長官の平和記念公園訪問は特にトラブルもなく行われた。次は、これをアメリカ世論がどう評価するかが、オバマ大統領の広島訪問実現の鍵となる。