広島宣言など取りまとめ G7外相会合閉幕

広島で行われていたG7外相会合は11日、成果をまとめた共同声明や核のない世界の実現に向けた「広島宣言」などを取りまとめ、閉幕した。
共同声明では海洋進出を続ける中国を念頭に「東シナ海・南シナ海の状況を懸念する」とした上で、「挑発的な一方的行動に強い反対を表明する」と明記した他、北朝鮮による核実験や弾道ミサイルの発射について「最も強い表現で非難する」としている。さらに来月の伊勢志摩サミットに向け「G7テロ対策行動計画」を策定する方針が盛り込まれた。
会合ではまた、核のない世界の実現に向けた「広島宣言」も取りまとめた。
岸田外相「核兵器のない世界に向けた国際的機運を再び盛り上げる、歴史的な一歩になったと感じています」
宣言では、原爆の投下によって広島と長崎の人々が「極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末を経験した」と指摘。全ての国がCTBT(=包括的核実験禁止条約)を無条件で批准するよう求めている。