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野党4党 安倍内閣「不信任決議案」を提出

2016年5月31日 14:14
野党4党 安倍内閣「不信任決議案」を提出

 通常国会の会期末を6月1日に控え、与野党の攻防が山場を迎えている。民進党など野党4党は安倍内閣に対する不信任決議案を31日、衆議院に提出した。

 7月の参議院選挙に向けて野党側は安倍政権との対決姿勢を強める考えで、民進党幹部は「きょうの不信任案で戦闘開始だ」と話している。

 野党4党は31日午後1時過ぎ、内閣不信任案を共同で衆議院に提出した。提案理由としてアベノミクスを失敗と断じた上で、「経済失政の責任は極めて重大だ」などとしている。

 民進党・岡田代表「(消費増税を)先延ばしせざるを得ないというのは、これはアベノミクスの失敗以外の何ものでもない」

 対する与党側は「民意と矛盾した野党の行動だ」などとして、31日夕方の衆議院本会議で、与党で一致して不信任案を否決する方針。

 一方、消費税率引き上げの2年半の再延期は31日にも自民・公明両党で了承される見通し。来年4月の消費増税に合わせて導入する予定だった軽減税率については、延期しても方針を変えないことで調整が進む見通し。

 安倍首相は6月1日に会見し、消費増税再延期の理由について「世界経済の不透明感が増す中、日本を再びデフレのトレンドに戻すわけにはいかない」などと説明する考え。