与野党攻防が山場…内閣不信任案を審議中
通常国会の会期末を6月1日に控え、与野党の攻防が山場を迎えている。現在、衆議院本会議で野党4党が提出した安倍内閣に対する不信任決議案の審議が行われている。
7月の参議院選挙に向けて野党側は安倍政権との対決姿勢を強めている。民進党の岡田代表は「安倍内閣は即刻退陣するべきだ」と迫った。
岡田代表「安倍総理、あなたが重大な経済失政により消費税を引き上げられる状況をつくり出せなかったことは動かしがたい事実です。国民生活は破壊され、格差と貧困が拡大しています。経済失政、アベノミクスの失敗を正直に認めて公約違反を国民に謝罪し、即刻退陣すべきです」
これに対して与党側は、アベノミクスは着実に成果を出しているものの、最近の株価の乱高下などは不透明さを増す世界経済の影響によるものだ、などと反論するものとみられる。消費増税の再延期はアベノミクスの失敗によるものなのか、参院選最大の争点になりそうだ。
不信任案は午後5時すぎに採決される予定だが、自民・公明の与党とおおさか維新の会などの反対多数で否決される見通し。