都知事選“大詰め”区長が増田氏に出馬要請
東京都知事選挙の候補者選びが大詰めを迎えている。自民党が擁立を模索している前岩手県知事の増田寛也氏に対して東京23区の区長が4日朝、立候補を要請した。
自民党は増田氏に支援の声が集まっている状況をアピールして増田氏擁立の動きを加速させる考え。増田氏が4日に会談したのは荒川区など5人の区長で、東京23区のうち21人の区長が出馬要請に賛同しているという。増田氏は「重く受け止めたい」と述べ、出馬に前向きな姿勢を見せた。
また、自民党の都議会議員らもすでに増田氏の擁立を目指すことで一致している。一方、自民党内で立候補を表明している小池百合子元防衛相は4日朝、自民党の推薦を求めていく考えを強調した。
小池氏「基本的に私は出馬の意思を固めているということです。まずは何よりも真っ先に自民党の推薦を頂けるように都連の方に推薦依頼状を出したということであって、それ以上でもそれ以下でもありません」
こうした中、東京都連の石原会長が5日、小池氏と会談し、候補者の一本化に理解を求める考え。しかし、小池氏は推薦が得られなくても立候補する意向を示している。安倍政権の幹部の一人は、分裂選挙になってもやむを得ないとの認識を示している。
一方の野党・民進党は自民党の動きを見極める考え。民進党内では東京都選出の長島昭久衆議院議員や自民党が擁立を模索している増田氏の名前があがっているが、自民党の調整を見極めて判断していく方針。
都知事選をめぐってはこの他にすでに、政治団体代表・マック赤坂氏、元大阪市北区長・中川暢三氏、市民団体代表・桜井誠氏、洋画家・河野充喜氏の4人が立候補を表明している。