1人区・無党派層…自民党に3つの勝因
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第24回参議院選挙が10日に投開票され、自民・公明両党が改選議席の過半数を大きく上回り、勝利。日本テレビ報道局の小栗解説委員と共に選挙結果を振り返る。
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自民党の勝因は、大きく分けて3つあると分析できる。
・1人区で強かった
・アベノミクスに一定の評価
・無党派層
…以上の3つだ。
【1人区で強かった】
まず1人区だが、全国32ある1人区のうち、自民党がとったのは21、と6割以上。1人区というのはオセロと同じだから、相手との勝敗が明確だし、民意の揺れで結果が大きく変わりやすいので、勝敗の決め手になる。ここで6割以上を獲得したということは、勝因の1つと言えるだろう。
【アベノミクスに一定の評価】
そして、今回最大の争点となったアベノミクス。安倍首相自身、「まだまだ道半ば」だと話していたが、出口調査によれば、「評価する」と答えた人は46.2%、「評価しない」と答えた人は44.1%だった。かろうじて「評価する」と答えた人が上回っている。
実は、2014年12月の衆議院選挙の時にも、同じ質問をしていたが、その時は「評価する」が48.3%、「評価しない」が51.7%と「評価しない」ほうが多かった。つまり、この数年、私たち消費者が景気回復の実感を得るまでには至っていないけれど、でも、アベノミクスに対して一定の評価を有権者はしていて、もう少し、この道で様子をみようと判断したことが分かる。
【無党派層】
そして、3つめは「無党派層」の支持。出口調査で、「普段支持政党がない」と答えた人が、今回比例で何党に入れたのか聞いてみた。
民進党と自民党が22%でほぼ並び、次いで、共産党、おおさか維新となっている。つまり、自民党は組織を固めるだけでなく、いわゆる無党派層にも支持を広げたかたちになったのだ。