【参院選】自公、改選議席の過半数を上回る
第24回参議院選挙が10日、投開票され、自民・公明両党が改選議席の過半数を大きく上回って勝利した。さらに、改憲に前向きな4党と非改選の無所属議員を合わせると参議院の3分の2を確保した。
改選50議席だった自民党は32ある1人区では21勝11敗で、追加公認の1人を含め56議席を獲得した。単独過半数に必要な57議席には達しなかった。公明党は候補者を立てた7つの選挙区でいずれも勝利するなど14議席を獲得し、歴代最多議席に並んだ。
与党は、安倍首相が勝敗ラインとしていた改選議席の過半数61議席を大きく上回る70議席を獲得した。しかし、現職の閣僚である岩城法相と島尻沖縄・北方担当相が落選となった。
憲法改正に前向きな野党のおおさか維新の会は7議席を獲得した。日本のこころを大切にする党は議席を獲得できなかった。しかし、4党に憲法改正に前向きな非改選の無所属議員を加えると、憲法改正の発議に必要な参議院の3分の2の162議席を上回る。
その他の野党だが、民進党は一人区で7議席を獲得し、全体で32議席を獲得したが、改選議席の45からは大きく減らした。共産党は6議席を獲得し、改選3議席から倍増した。社民党は比例代表で1議席を獲得したが、吉田党首は落選した。生活の党と山本太郎となかまたちは比例代表で1議席を獲得した。また、この野党4党が候補者を一本化するのに伴って無所属の野党統一候補が16人立候補し、4議席を獲得した。
総務省によると今回の参議院選挙の最終投票率は54.70%だった。3年前の前回を2.09ポイント上回ったが、過去4番目の低さだった。