【参院選】与党“勝敗ライン”大きく上回る
第24回参議院選挙が10日に投開票され、自民・公明両党が改選議席の過半数を大きく上回り、勝利した。
改選50議席だった自民党は32ある1人区で21勝11敗で、これまでに54議席が当選確実。公明党は候補者を立てた7つの選挙区でいずれも勝利するなど13議席が当選確実で、歴代最多議席タイとなる可能性がある。与党は安倍首相が勝敗ラインとしていた改選議席の過半数61議席を大きく上回り、勝利した。
しかし、現職の閣僚である岩城法相と島尻沖縄・北方相が落選となった。
憲法改正に前向きな野党・おおさか維新の会は7議席の当選を確実にし、健闘している。日本のこころを大切にする党は議席を獲得できなかったが、非改選の無所属議員ら憲法改正に前向きな議員を加えると憲法改正の発議に必要な162議席を上回る可能性が残っている。
その他の野党の民進党は1人区で7議席を獲得したが、全体で31議席が当選確実で、改選議席の45から大きく減らした。共産党は6議席で改選3議席を倍増する健闘。社民党は1議席が当選確実で吉田党首は落選となる見通し。生活の党と山本太郎となかまたちは議席獲得が厳しい情勢。
また、この野党4党が候補者を一本化するのに伴って無所属の野党統一候補が16人立候補し、4議席が当選となった。