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【解説】安倍首相×蓮舫代表“初対決”は…

2016年9月28日 17:35
【解説】安倍首相×蓮舫代表“初対決”は…

 28日、安倍首相の所信表明演説に対する代表質問は2日目を迎え、民進党の蓮舫代表が就任後、初めて質問に立った。安倍首相と蓮舫代表の初対決はどうだったのか。政治部・青山和弘記者が伝える。

 安倍首相と蓮舫代表の初対決は一言で言うと「すれ違い」に終わったとの印象。蓮舫代表は「批判よりも対案」という路線を掲げて、28日の代表質問でも「22回の提案をした」と話している。その中には所得の再分配による「人への投資」の強化を訴えて経済成長を重視する安倍首相との対比が浮き彫りになる議論もあった。

 その一方で「今の時代にあった経済政策が必要だと強く提案します」などといった抽象的な提案も多く見られた。対する安倍首相も民主党政権の批判や、これまでと同じ統計や持論を披露するばかりで建設的な議論には発展しなかった。建設的な議論には具体的な提案と、その提案を受け止めて答弁する姿勢が求められる。

 また、蓮舫代表は経済と社会保障政策に代表質問のほとんどの時間を割いて、民進党内に様々な意見を抱える安全保障や憲法問題には一切言及しなかった。こうした課題で今後どの程度、具体的な対案を示すのか。民進党の浮沈をかけた蓮舫代表の「対案路線」の行方を左右することになる。