×

“当選”一夜 若狭勝氏と二階幹事長が会談

2016年10月24日 12:22
“当選”一夜 若狭勝氏と二階幹事長が会談

 衆議院東京10区の補欠選挙から一夜明け、自民党の二階幹事長は24日朝、当選した若狭勝氏と会談し小池都知事との連携強化を確認した。

 自民党は今回、小池知事の人気を利用する形で東京の戦いを制した。今後、若狭氏をパイプ役として小池知事との関係を強化していきたい考え。

 会談で若狭氏が、7月の都知事選で小池知事を支援した区議会議員らの処分の緩和を求めたのに対して、二階幹事長も検討する考えを示したという。

 二階幹事長「時が解決するという問題というか、そういう流れもありますからね」

 自民党はまた福岡6区の補欠選挙でも、亡くなった鳩山元総務相の「弔い選挙」を掲げて勝利した鳩山二郎氏を当選直後に追加公認するなど負けない選挙に徹した。そのため党内には「今回は勝って当然だ」などとして高揚感は見られない。

 二階幹事長も23日夜、「日本国中で自民党が支持されているかどうかは、慎重に検討すべきだ」と述べ、衆議院解散の臆測にはクギを刺したが、追い風ともなりそうだ。

 一方、民進党だが、党内からは「蓮舫新代表の効果はほとんどなかった」との声もあがっている。共産党との連携のあり方など戦略の見直しが迫られる。

 安倍首相はこうした野党側の出方もにらみながら、今後も解散の時期を慎重に判断するものとみられる。