１５日に山口県で行われる日露首脳会談を前に、日本とロシアの外務次官級による詰めの協議が、１４日朝から東京都内の外務省の施設で行われていることがわかった。

　次官級協議は外務省の麻布台別館で行われ、日本側の秋葉外務審議官とロシア側のモルグロフ外務次官が出席し、昼食も交えながらごく少人数で行われているという。

　１５日の首脳会談では、北方領土での共同経済活動のあり方などが焦点となる見通し。共同経済活動をめぐっては、プーチン大統領が日本テレビなどの取材に対してロシアの主権下で行う方針を示す一方、日本側は自らの主権を害さないことを前提としていて、双方の立場の隔たりを埋められないまま直前まで事務レベルの交渉が続いている。