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日露首脳会談のポイント<記者解説>

2016年12月15日 12:45
日露首脳会談のポイント<記者解説>

 日露首脳会談が15日午後、安倍首相の地元・山口県の長門市で行われる。北方領土問題を巡っては主張の隔たりは埋まらず、大きな進展は望めないとの見方が強まる一方、共同経済活動のあり方などが焦点。会談のポイントを整理する。

◇北方領土問題
 日本は「4島は固有の領土」との立場を崩していないが、ロシアは「第二次世界大戦の結果、獲得した領土だ」と主張している。

◇共同経済活動と人の自由な往来
 一方、両国が一致点を見いだせそうなのは、共同経済活動や、北方領土へのビザなし交流の拡大など人の自由な往来。ただ、共同経済活動を巡っては、主権を巡る立場の隔たりをどう乗り越えるかが焦点。

◇信頼関係の構築
 これらの問題の進展のためにも、信頼関係をどこまで構築できるか。プーチン大統領は、経済協力だけでなく、ウクライナ問題を巡る制裁解除や安全保障協力も含めて、信頼の醸成がまず必要だとの認識を示している。