高市総務相は１７日、訪問中のマレーシアでサッレー通信マルチメディア相と会談し、情報通信分野での協力を一層強化していくことで一致した。

　サイクロンによる洪水に悩まされるマレーシア側に対し、高市総務相は高齢者や外国人観光客も災害時に取り残されないようにする「情報難民ゼロプロジェクト」に取り組んでいることを説明し、日本の政府や企業が防災ＩＣＴ分野で協力する姿勢を示した。

　これに対しサッレー通信マルチメディア相は、「日本のシステムは先進的なので、そうした提案はありがたい」と応じた。両国はこの他にスマートフォンなどで支払いを済ませる「モバイル決済システム」の普及や、サイバーセキュリティーの人材育成などで日本側が協力していくことで一致。

　放送コンテンツの共同制作なども含め、両国の協力拡大を目指す項目を盛り込んだ覚書に署名した。