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安倍首相、トランプ氏とゴルフへ…最終調整

2017年2月6日 18:09

 アメリカ・フロリダ州の別荘を次の週末に安倍首相が大統領専用機で訪れ、トランプ大統領とゴルフすることが最終調整されている。首相官邸前から青山和弘記者が伝える。

 安倍首相はどんなスタンスでトランプ大統領と向き合おうとしているのか、政権幹部は目指すべきトランプ大統領との関係を「戦略的蜜月関係」と表現した。つまりお互いの利益となるという計算の上に立った親密な関係を築くという方針。

 安倍首相「日米同盟は揺るがない、そのメッセージを(首脳会談で)発信することで日本や地域の安定と平和は確固たるものになっていく」

 安倍首相は先週末のマティス国防長官の来日は新たな日米関係のいいスタートになったと認識している。特にマティス長官が焦点の在日米軍の駐留経費について「他国のお手本だ」と評価したことで「経費負担増額の問題はもう終わった」と周辺に語っている。

 安倍首相は、トランプ大統領と先んじて良好な関係を築けば他国の首脳への発言力も増すと考えている。そのためゴルフにも非常に前向きで、4日は親族らと肩慣らしのラウンドを行ったほど。

――大統領令などを巡って批判を浴びるトランプ大統領とあまり距離を縮めることには批判も出ているが。

 突出した親密さを示すことには自民党内にも「ある程度の距離感を保たないと言うべきことが言えなくなるのではないか」との懸念が出ている。また官邸関係者は「トランプ大統領が手のひら返しをしないとも限らない」と依然、警戒感を示している。

 強固な関係を築く一方で貿易問題や自衛隊の役割を巡って主張すべきことを主張できるのか。首脳会談では安倍首相の力量も試されることになる。