アメリカのトランプ大統領の就任にあたり、安倍首相は大統領あてに祝辞を出した。日米同盟の重要性を強調するとともに、早期の首脳会談の実現を呼びかけている。

　祝辞の中で安倍首相はまず、「今後、手を携え、アジア太平洋の平和と繁栄を確保し、世界が直面する様々な課題にともに取り組むことを楽しみにしている」などと、大統領の就任に祝意を表した。

　また、アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増していると指摘した上で、「自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値で結ばれた日米同盟の果たす役割はますます重要になっている」「日米同盟は我が国の外交・安全保障政策の基軸であり、大統領との信頼関係の上に揺るぎない同盟の絆を一層強化していきたい」としている。

　さらに、「できるだけ早く会い、地域や世界の様々な課題について幅広く意見交換を行い、日米同盟の重要性を世界に向けて発信したい」として、首脳会談の早期実現を呼びかけた。