安倍首相「各国と米国の重要性確認できた」
東南アジアなど4か国を訪問中の安倍首相は16日、最後の訪問国・ベトナムで総括の会見を行った。安倍首相は今回の歴訪で、各国とアメリカの重要性を確認できたと強調した。
安倍首相「(アジア太平洋)地域の平和と繁栄のためには、米国のコミットメントが不可欠であるとの考え方のもと、引き続き緊密に連携していくことで一致をいたしました」
安倍首相はまた、中国が強引な進出を続ける南シナ海の問題を念頭に、改めて各国と法の支配と紛争の平和的解決の重要性を確認し、安全保障・防衛分野での協力を進めていくことで一致したと述べた。
こうしたことを踏まえ、安倍首相はトランプ氏が大統領に就任次第、速やかに会談したい考えだが、会見では「首脳会談の調整は政権発足後」と述べるにとどまった。
今回の訪問の大きな狙いは、各国とトランプ新政権との連携を確認し、中国へのけん制とすることだった。この狙いが成功するかどうかは、大統領となったトランプ氏との会談に委ねられることになる。