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日比首脳“南シナ海”法の支配の重要性確認

2017年1月13日 1:54
日比首脳“南シナ海”法の支配の重要性確認

 フィリピンを訪問している安倍首相はドゥテルテ大統領と会談し、中国が強引な海洋進出を続ける南シナ海の問題について、法の支配や紛争の平和的解決の重要性を改めて確認した。

 中国の強引な海洋進出という同じ問題に直面するフィリピンと連携を確認したい安倍首相だが、ドゥテルテ大統領は就任以来、南シナ海の問題を事実上、棚上げし、中国との関係を急速に改善している。

 会談で安倍首相は、関係改善自体は歓迎したが、「南シナ海の問題は、地域の平和と安定に直結する国際社会全体の関心事項だ」と指摘することも忘れなかった。そのうえで両首脳は、法の支配の重要性などを改めて確認した。

 安倍首相「法の支配や紛争の平和的解決の重要性、軍事化しないことは、その重要性を確認しました」

 また、安倍首相は、フィリピンに対し今後5年間で1兆円規模の経済協力を行うことを表明した。今回は大統領の地元、ダバオを共に訪れる日程を組んでおり、さらなる信頼関係の構築を図りたい考え。

 日本と中国、双方から協力を引き出そうとする「したたかな」ドゥテルテ大統領と、どう連携し続けていくのか。安倍首相には戦略的な外交が求められている。