×

防衛相の国会答弁訂正に公明党幹事長が苦言

2017年3月15日 16:19
防衛相の国会答弁訂正に公明党幹事長が苦言

 大阪の学校法人「森友学園」を巡る問題で、民進党は15日も籠池理事長と稲田防衛相との関係を追及している。国会記者会館から山本めぐ記者が伝える。

 民進党の杉尾議員は、「籠池理事長が『2年前に稲田大臣と会った』と話している」と指摘したが、稲田防衛相は「会った認識はない」と改めて否定した。

 民進党・杉尾秀哉議員「どうしてここまで森友との関係を否定しよう、否定しようとするのか、私にはさっぱりわからないんですが。籠池理事長はほかのインタビューでも2年前に(稲田防衛相に)会ったって言ってるんですよ。会った事実、認めないんですか」

 稲田防衛相「多数の方々が参加する業界の会合や政策会合や講演会などの場で、そこに籠池さんがお見えになったのかもわかりませんが、私の記憶に基づきますとお会いしたという認識はございません」

 さらに杉尾議員は、「発言に信用性がなく防衛大臣として不適格だ」と辞任を求めたが、稲田防衛相は神妙な面持ちで「誠心誠意、職務にまい進していきたい」と否定した。

 こうした中、民進党の国会対策委員会の会合で山井国対委員長は、「このような隠ぺいの防衛大臣が日本の国防の責任者でありつづけることはできません」と述べ、今後も稲田防衛相の辞任を求めていく考えを示した。また、「籠池理事長に国会に出てもらうしか真相究明する手段はない」などとして参考人招致の必要性を訴えた。

 一方、15日朝に開かれた自民・公明両党の幹部会合で公明党の井上幹事長は、稲田防衛相が14日、国会答弁を訂正したことについて「答弁の重みを考えるなら慎重に答弁すべきだった」と苦言を呈した。これに対して、自民党側も稲田防衛相に直接注意する考えを示した。