衆参両院の予算委員会は１７日午後、「森友学園」の籠池理事長の証人喚問を２３日に行うことを議決した。

　これまで籠池氏の国会招致には慎重だった与党側も１６日、籠池氏が安倍首相側から寄付金を受け取ったと発言したことを受けて国会で直接、真偽をただす方針に転じた。

　衆参の予算委員会は、籠池氏を証人喚問することを全会一致で決めた。証人喚問の場合、籠池理事長は出頭することが強制される上、宣誓も行うためうそをついた場合は罪に問われる。証人喚問は２３日の午前に参議院で２時間、午後には衆議院でも２時間、行われる予定。

　籠池氏は１６日、森友学園の小学校の建設費に「安倍総理大臣の寄付金が入っている」と発言し、昭恵夫人を通じて１００万円を受け取ったと主張したが、菅官房長官は１７日朝、昭恵夫人個人としても寄付は行っていないと否定した。

　菅官房長官「領収証等の記録もなく夫人個人としても、寄付は行ってないということであったということであります」

　また、政府関係者によると昭恵夫人は「寄付金を渡したなら覚えているはずだ。全く覚えていない」と話しているという。さらに随行した政府職員も「寄付を渡すという状況にはなかった」と説明しているという。

　来週の証人喚問では、籠池氏がこの点についてどのような説明をするのかも大きな焦点となる。