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安倍首相 憲法改正20年施行を目指す方針

2017年5月3日 16:03
安倍首相 憲法改正20年施行を目指す方針

 安倍首相は3日、憲法改正を主張するフォーラムにビデオメッセージを寄せ、憲法改正の具体的な内容について「自衛隊の存在を憲法上に位置づける」などとしたうえで、2020年の施行を目指す方針を表明した。

 安倍首相(ビデオメッセージ)「自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべきであると考えます。そこで『9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む』という考え方、これは国民的な議論に値するだろうと思います」「2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っています」

 安倍首相は「平和主義の理念は堅持する」と強調し、戦争の放棄などを定めた現行の9条1項、2項を残したうえで、自衛隊に関する条文を追加する考えを示した。

 安倍首相は自民党総裁としての基本的な考え方だと述べ、「憲法審査会における具体的な議論をリードしていく」と憲法改正への意欲を強調した。