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“新憲法”めぐる答弁「説明責任放棄」追及

2017年5月9日 15:37
“新憲法”めぐる答弁「説明責任放棄」追及

 参議院・予算委員会で9日、民進党の蓮舫代表は、安倍首相が2020年に新憲法施行を目指すなどと表明したのは自民党総裁としての考えで、国会で説明するものではないとの認識を示したことについて説明責任の放棄だと追及した。

 蓮舫代表の追及に対して安倍首相は、国会ではあくまで首相として答弁に立っていると反論した上で、民進党に憲法改正について考えをまとめるよう求めた。

 蓮舫代表「総理・総裁を使い分けるというのはあまりにも私は二枚舌だと思っています。自民党総裁として語ったというのならば、なぜ取材を総理の執務室、総理官邸で行ったんですか」

 安倍首相「外形的な所ではなくて中身についてぜひ(民進)党の案をですね、党の案についてですね、憲法審査会に考えをまとめて提出をしていただきたいと」

 蓮舫代表「中身について問うてくださいと言いました。じゃあなぜ2020年と年限を区切って憲法改正をしたいと言われたんでしょうか」

 安倍首相「2020年というのは東京オリンピック・パラリンピックも予定されている年です。まさに新しい日本を始めようという機運がみなぎっている中において、私は自民党総裁としてリーダーシップを責任を持って発揮をしようという決意の中で申し上げたところでございます」

 安倍首相は、2020年の施行を目標に自民党案を取りまとめて提案していく決意を示した。これに対して蓮舫代表は「オリンピックがあれば憲法改正できるという考え方が全く理解できない」と批判した。