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国家戦略特区の首長ら、地方創生相へ要望書

2017年6月27日 0:06
国家戦略特区の首長ら、地方創生相へ要望書

 加計学園をめぐって国家戦略特区制度の問題点も指摘される中、特区に指定されている自治体の首長らが、「岩盤規制改革を停滞させてはならない」などとした要望書を山本地方創生担当相に手渡した。

 申し入れを行ったのは、国家戦略特区に指定されている自治体の首長と諮問会議の有識者らで、山本大臣に対し「今回の獣医学部新設をめぐる議論によって、岩盤規制改革が一歩たりとも停滞すべきではない」などと要望した。

 福岡市・高島宗一郎市長「(国家戦略特区は)岩盤規制改革を進める仕組みであって、それを停滞させてはならない。国家戦略特区の意義はきわめて大きいというふうに考えています」

 国家戦略特区諮問会議/有識者議員・竹中平蔵氏「当初からしっかりとしたルールを作って、私たち何度も申し上げましたけど、この今回の決定をするプロセスに一点の曇りもないと固く信じております」

 また、有識者の1人は、「1校に限定したのは獣医師会側からの要望。まずは突破口を開くという観点で合意した。当然2校目3校目と、すぐにやるべき」と強調した。

 山本地方創生担当相「(特区を)全国展開できるということが一番望ましいわけで、死んでもやるということで、決してひるまない覚悟でやりたいと思う」

 申し入れを受けて山本大臣は、国家戦略特区の成果を全国に広げて行くべきとの考えを示した。