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稲田防衛相失言 野党は批判強め辞任を要求

2017年6月28日 17:03
稲田防衛相失言 野党は批判強め辞任を要求

 稲田防衛相が27日夜、東京都議会議員選挙の自民党候補の応援演説で「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」と支持を求めた問題で、野党側は安倍首相に稲田防衛相の罷免を求めている。国会記者会館から加藤聡記者が伝える。

 稲田防衛相は27日夜のうちに発言を撤回したが、辞任は否定している。野党側は、「自衛隊を選挙に利用するような発言は取り消して済まされない」と批判を強めている。

 民進党・蓮舫代表「選挙応援で自衛隊を組織的に利用するかのような発言をするというのは、防衛大臣の責務を理解していないとしか思えません。稲田大臣の任命責任を総理自ら語るべきだと思いますし、即刻罷免すべきだと思います」

 一方、菅官房長官は会見で辞任の必要はないとの認識を示した。

 菅官房長官「誤解を招きかねない発言であったとして撤回をし、謝罪をされた。説明責任を果たし、今後とも誠実に職務に当たってほしいと思います」

 また首相周辺は、「稲田大臣は自衛隊に政治活動を促したわけではないから問題ない」と強調している。しかし、自民党内からも「発言的にはアウトだ」との声も出ているほか「五月雨式に問題が出て本当に痛い」などと、都議選を4日後に控えて深刻な受け止めが広がっている。