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安倍首相が陳謝「党総裁としておわび」

2017年6月28日 23:31
安倍首相が陳謝「党総裁としておわび」

 稲田防衛相が東京都議会選挙の自民党候補の応援演説で、「自衛隊としてもお願いしたい」と支持を訴えた問題。安倍首相は28日夜、この問題を念頭に「党総裁としておわびを申し上げたい」と陳謝した。

 安倍首相「自民党、何やってるんだという厳しいお叱りも頂いております。自民党総裁としても、この都議選に対しても、そういう厳しいお叱りを頂き、党総裁としておわびを申し上げたい、こう思います」

 一方、民進党など野党4党は、安倍首相に対して稲田防衛相の罷免を求める方針で一致した。

 民進党・山井国対委員長「自衛隊を私物化して選挙利用する、政治利用するなんてことが、許されるはずがありません」

 これに対して、菅官房長官は、稲田防衛相が発言をすでに撤回していることもあって、辞任の必要はないとの認識を示している。

 また、政府与党内には、「防衛省・自衛隊という言葉を口癖のように使っている防衛大臣が口を滑らせただけだ」といった擁護論もある。しかし、「発言的にはアウトだ」といった批判も出ている。

 自民党・石破元防衛相「防衛大臣が何を言おうと、法律に書いてある以上、(自衛隊が)特定の候補者を応援するなんてことはありえません」

 また、自民党内には4日後に投票日を控えた都議選への影響を懸念する声が上がっている。