“新党結成”へ極秘会談 カギは“小池氏”
東京都の小池百合子知事と近い若狭勝衆議院議員ら無所属の国会議員3人が25日、新党結成に向けて極秘に会談。水面下の動きをキャッチした。政権批判の受け皿となる新たな政治勢力につながるのか。次の衆議院選挙に向け、新党結成を目指して動き始めた。
25日朝、NNNのカメラは都内のホテルに入る若狭議員の姿を捉えた。続いて同じホテルに到着したのは、無所属の松沢成文参議院議員。さらに、民進党を除籍処分となった長島昭久衆議院議員も姿を見せた。
約1時間半にわたって会談を行った3氏は、新党結成に向け、初めて3人で集まり協議を行った。
“安倍一強”がゆらぐ中、加速する新党結成をめぐる動き。政権批判の受け皿となる新たな政党の誕生につながるのか。
■小池知事の存在がカギ
カギを握るのは、小池知事の存在だ。先月、東京都議会議員選挙で政権への批判票を集め、大躍進した小池都知事率いる「都民ファーストの会」。小池都知事の国政への進出が取り沙汰される中で、側近の若狭氏が政治団体を設立。来月には、次の衆議院選挙に向けた候補者を養成するための政治塾を開く。
この動きに小池知事も期待感を示していた。
小池知事(今月7日)「国政については、若狭衆院議員にお任せしています。改革の志を共有するものでございます」
果たして国政の場でも、小池知事と連携した新党が結成され、いわゆる“小池旋風”が巻き起こるのか。
■「何を目指す政党なのか」
3者会談を終えた若狭氏は「基本的な政策の考え方が一致したら新党を作っていくということで、お互い方向性を確認しあえたということです。年末ギリギリっていうところまでいかない形で、政策・考え方が一致できた方がいいとは思いますけども」と述べ、今年中に新党の結成を目指す意向を示した。
また、若狭氏は「他の先生方とも協議をその都度していくということは、今後もありうるとは思います」と述べた。
さらに、今回の会談結果を小池知事に報告するかについては「あまり話が具体的になっていないので、検討させていただきたい」と述べるにとどめた。
憲法や消費税、安全保障など幅広く意見交換し、「かなり意見が共有できた」という3氏。ただ、出席者からは「何を目指す政党なのか固めるのがカギだ」との意見も出たという。
■細野氏「方向が一致できれば…」
今月11日に若狭氏と会談した細野元環境大臣は、今回の会談について、早速、長島氏から報告をうけたという。
細野氏「良い議論ができたと聞いています。私も若狭さんともお会いしているし、長島さんとも松沢さんともお会いしているので、全体として方向が一致できれば、それは望ましいことですよね」
■民進党代表選の候補者は…
一方、こうした新党との連携については、民進党代表選の大きな焦点となっている。
枝野元官房長官「第二自民党を作る動きとしか考えられませんので、関心ありません」
前原元外相「詳しい中身はわかりませんし、野党を目指されるのか、与党の補完勢力なのか、どういう政策理念なのかよくわかりませんので、コメントは難しいですね」