ふるさと納税を巡って野田総務相は制度をさらに充実させるため全国の市町村長に対し、積極的に取り組むよう協力を求める手紙を発送する方針を明らかにした。

　野田総務相「返礼品ありきのふるさと納税ではなく、寄付をいただいた先にどれだけ上士幌町のような成果を上げられるかということが、それぞれの地方公共団体の首長さんに問われている」

　記者会見に先立ち、野田総務相は北海道上士幌町を訪れ、ふるさと納税を財源として乳幼児保育を無料で行っている施設を視察した。上士幌町は子育て支援の充実で若者の移住者を増やしており、その財源にふるさと納税が利用されていることを野田総務相は高く評価している。こうした具体例を参考に制度のさらなる充実に向けて積極的に取り組むよう協力を求める手紙を全国の市町村長に来週にも発送する方針。

　一方、返礼品を納税した額の３割以内に抑えるという総務省の方針については変更しないことを強調した。