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「うますぎる話」野党はねつ造の可能性指摘

2018年2月20日 17:38
「うますぎる話」野党はねつ造の可能性指摘

「働き方改革」を巡る論戦が激しくなっている。政府が不適切だったと認めた裁量労働制の方が労働時間が短いというデータについて、野党側は安倍政権がねつ造したものではないかと追及した。国会記者会館から青山和弘記者が伝える。


野党側は、データが裁量労働制の拡大を目指す安倍政権にとって「うますぎる話だ」としてねつ造の可能性を指摘した。

立憲民主党・長妻代表代行「非常にうますぎる話なんですよ。そして今回そのデータがいんちきだったと。本当にねつ造じゃないんですか」

安倍首相「官邸内でもう一度よく調べたわけでございます。その結果、私や私のスタッフから指示を行ったことはありません」

安倍首相はデータ作成への関与を否定した。一方で、労働時間の再調査は行わない考えを示した。

野党側は、これを機に働き方改革関連法案から裁量労働制の対象を拡大する部分の削除を求めている。

希望の党・山井和則議員「裁量労働制の拡大をすれば必ず死者は出ます。今回は裁量労働制の拡大は法案から削除すると」

安倍首相「実際に働いた時間が長時間となった方には、医師による面接指導を行うことを使用者に今度は義務づけることにしているわけです。みなし労働時間と実労働時間の間にかい離がある場合には、その適正化に向けてより厳格な監督指導を行うこととしています」

希望の党・山井和則議員「人の命を奪う法律をつくるのであれば、私たちは体を張って阻止します」

安倍首相は、法案では長時間労働を是正する措置も強化していると理解を求めたが、主張は平行線。裁量労働制を巡る与野党の攻防はさらに激しくなりそうだ。