「ゲル長官」から「ゲル総裁」へ 石破氏5度目の戦いに決着 政治家としての歩みは…
27日、第28代自民党総裁に選ばれた石破茂氏(67)。総裁選挑戦は、今回で5度目。政治家としての歩みを振り返ります。
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石破茂氏(67)(先月)
「最後の戦いになります。38年間の政治生活総決算です」
政界に身を投じたのは、38年前。
石破茂氏(当時29)
「候補者が至らないことで、みなさんに大変ご迷惑をかけましたけど、それでも見捨てずに多くの方に支えていただいた。それだけです」
当時、全国最年少で初当選。初登院は、雨でした。
石破茂氏(当時29)
「うーん…29が最年少って、そんなに若いとは思わないんですけどね。一番若いものですから、元気に一生懸命、皆さん方にお教えいただきながら、やってまいりたい」
その独特な語り口は、新人の頃から顕在。1993年には一度、自民党を離党しました。
石破茂氏(当時36)
「党は変わってほしいということを言い続けてきたわけですが、残念ながらそうはならない」
その後、復党し、小泉内閣で2002年、防衛庁長官として初入閣。2008年、51歳で初めての総裁選に出馬しました。
石破茂氏(当時51)
「損得抜きで国家のため国民のため党のため、全力を尽くしてまいりたい」
これまで、何度も目指してきた総裁の座。
石破茂氏(当時61)
「やはり現場を見ないと分からないね、というのは確かなこと」
独特なキャラも、知られるように。
──石破さんは「ゲル」と呼ばれてますが、愛称どう感じていますか?
石破茂氏(当時63)
「そうやって(あだ名を)つけていただけるのはありがたい。パソコンで『石破茂』と打つと“石橋ゲル”と出てくる。『ゲル長官』と言われているときはうれしかった」
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今回、「最後の戦い」と語った5回目の総裁選。
地元の住民(今年7月 鳥取・若桜町)
「絶対総理になってください!」
石破茂氏(67)
「なろうと思ってなれるもんでもねーでな」
27日午後、ついに総裁へ。
石破茂氏(67)
「もう今から60年も前のことになります。夏休みでした。そこ(地元)で夏祭りがありました。今ほど豊かではなかったけれど、そこには大勢の人の笑顔がありました。今ほど豊かではなかったかもしれないけれど、大勢の人が幸せそうでした。もう一度そういう日本を取り戻したい」